

2022.05.02 妊娠中のお口のケア

久しぶりの規制のないゴールデンウィークですね。
感染対策をしっかりして楽しい休日を過ごされてください。
今回は妊娠中のお口のケアについてです。
妊娠中は、女性ホルモンの作用で、唾液がネバネバしてお口の中を洗い流す働きが低下し、口腔細菌が増殖・変化してむし歯や歯肉炎になりやすくなります。
つわりのために歯みがきができない、食事の回数が増えるなど、お口の中の環境を悪化させる要因も増えて、リスクが高まります。
また、歯周病が重症化すると早産や低体重児出産のリスクが高くなります。適切なケアによって歯周病を予防・改善しましょう。
そこで、ケアのポイントをご紹介します。
・妊娠初期(0~15週)
つわりのために歯ブラシを口に入れられないときは、無理せず洗口剤などですすぎ、可能であればできる範囲で構いませんのでヘッドが小さめの歯ブラシを使いみがきましょう。
・安定期(16~27週)
つわりがおさまり、安定期に入ったら「妊婦歯科健診」を受けましょう。
歯肉の腫れや出血、むし歯による歯痛など異常がある場合は、この時期に受診しましょう。歯科で使う麻酔は使用量がわずかなので、胎児に影響はありません。
・妊娠後期(28~39週)
正しい歯みがきをしっかり行いましょう。
妊娠中は体調不良などで、日常生活での制約が多くなり、お口のケアが不十分になりがちです。
この先何十年も使う歯なので、大事にしましょう。